【離婚の現実】離婚問題の多くは「お金」の問題?【離婚とお金】

離婚の沙汰も金次第!離婚にお金が大切な理由を解説

離婚を決心するきっかけには大きく分けて「感情面」の問題と「金銭面」の問題があります。しかし、それはあくまできっかけの話であって、法律的に離婚を扱う時に焦点を当てられるのは「金銭面」の問題がほとんどであると言える。それでは「感情面」の問題は見て見ないふりをされているのだろうか?答えから話せば、決してそういうわけではなく上手く解決すれば「感情面」と「金銭面」の両方が解決することになります。その仕組について説明します。

離婚が成立する条件とは?

原則として夫婦どちらか一方の意思だけでは離婚できない

  • 「相手方が離婚に合意しているか」、そうでなければ「相手が拒否しても離婚しうる法定離婚事由があるか」 相手が拒否しても離婚しうる法定離婚事由は以下の5つです
    • ❶ 配偶者に不貞な行為があったとき
    • ❷ 配偶者から悪意で遺棄されたとき
    • ❸ 配偶者の生死が三年以上明らかでないとき
    • ❹ 配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき
    • ❺ その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき
  • 親権・養育費などの「子どもをめぐる問題」
  • 財産分与などの「お金や財産をめぐる問題」

40代前半までの離婚について

この世代のお子さんがいる家庭ではお子さんが未成年であることが多く、親権・養育費などの「子どもをめぐる問題」が離婚の争点になりやすい。親権については依然として母親側が有利で権利を得ることが多いのですが、近年は父親側が親権を得るケースも増えてきました。そして、「子どもをめぐる問題」は「養育費をいくらにするのか」ということを中心に話し合いが行われているのが現状です。

40代半ば以降の離婚について

40代半ば以降の離婚では子どもも多くが成人しており、親権や養育費などの「子どもをめぐる問題」はあまり起こらない。この世代では、夫婦間の共有財産の財産分与など、「お金や財産をめぐる問題」が多くを占めます。元々生活費用を十分に渡してもらえてないといったような経済DVを受けていた場合などには、財産開示請求になかなか答えてくれないケースも散見されます。まさに離婚の沙汰も金次第といったような「金銭面」の問題が争点となります。

これまでのまとめ

まとめると、原則として夫婦どちらか一方の意思だけでは離婚できないことに加え、基本的には夫婦間の話し合いによって行われるのが望ましいとされています。その話し合いのほとんどが「どういった条件で離婚するか」という金銭面の問題であるといっても過言ではありません。そもそも民法は離婚問題だけでなく、ほとんどの法律問題の原則的な解決方法として金銭面の解決の方法しか規定していません。多くの場合、それは感情面の問題を抱えながら冷静に離婚条件を判断していく必要が出てきます。このような現実があるから、「離婚したいけど争いが億劫で離婚を切り出せない」とか「手続き等が面倒だから慰謝料や養育費を諦めてもいいや」となる人が少なからずいらっしゃいます。まさにこれこそが離婚をサポートする仕事が必要と我々がしている理由になります。

なぜ金銭面の問題を優先的に解決するべきなのか?

総括すると、金銭面の問題を解決することは離婚条件を整えるということになります。離婚条件が整えば法的に離婚が成立します。離婚が成立すれば必然的に相手と距離ができるため、相手側に対して何かしらの感情を持つこと自体が少なくなります。法的に離婚問題が解決すると、ほとんどの方が感情面でスッキリしたとおっしゃられます。金銭面の問題を解決することが感情面の問題を解決することになるのです。ですから、ですから、よほど精神的に弱っていて冷静な判断ができない状態でもなければ、金銭面の問題を優先的に解決する方が気分が重苦しい期間は短くて済むといえます。

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