日本におけるひとり親世帯の実情
ひとり親世帯数の比較
平成28年度全国ひとり親世帯等調査結果報告
上のグラフを見ていただければ一目瞭然なのですが、母子家庭の世帯数は父子家庭と比較して約7倍も多いという特徴がある。離婚問題で母親が親権を持つ割合は約8割と言われているが、くしくもそれに近い結果となっている。
ひとり親世帯になった理由
平成28年度全国ひとり親世帯等調査結果報告
(1)母子世帯の状況
ひとり親世帯になった理由として約8割が占めるのが『離婚』である。父子世帯と比較して、一度も婚姻することなく未婚の状態でひとり親世帯となったケースが目立つのが特徴的である。
(2)父子世帯の状況
父子世帯を見ても、ひとり親世帯となった理由として一番比率が高いのは『離婚』によるもので、父子世帯でも約8割を占めている。2番目に多い理由として『死別』が挙げられ、約2割を占めている。『離婚』と『死別』がほとんどで、それ以外の理由による離婚はレアケースといえる。
ひとり親世帯になった時の親の年齢
平成28年度全国ひとり親世帯等調査結果報告
統計の絶対数が母子世帯 > 父子世帯で5倍程度の差がある。その上で、母子世帯・父子世帯ともに30代での離婚の割合が最も高い。母子世帯だと「20~29歳」が、父子世帯だと「40~49歳」がこれに次いでいる。また、母の平均年齢は 33.8 歳であり、父の平均年齢は 39.3 歳となっている。
ひとり親世帯になった時の末子の年齢
平成28年度全国ひとり親世帯等調査結果報告
次に離婚した時の末子の年齢を見てみよう。親の離婚のタイミングが30代が多いことを反映しているのもあって12歳未満で離婚を経験する割合が約8割を占めている。環境の変化によって受ける影響が少ない年齢帯で離婚を考える傾向が強いことが見受けられる。